ある日、工場にふらっと現れたお得意先様Eさん。
ちょっと見てもらいたいものがあるんだけど...
そう言われ軽トラに積んである品物を拝見。
って、廃材やないかい!!
...失礼(笑)
何でも、某飲食店の窓枠が落バラバラに落下。
それをEさんが「こんな感じだろう」と仮組みしたのだとか。
数十年前に作られであろう窓枠。1つ落ちた事で危険を感じ、残り2台も新調したいとの事でEさんが依頼をくれました。
んで、図面あるんすか?と聞いてみると、これと全く一緒に作って(笑)とEさん。
採寸して、さっそく窓枠の製作です。
材料はスギ材!しかし屋外なのでガッツリとペイント
現物を見てみると、使用されている材料はどうやらスギ板の模様。
ちゃっかり材料を手配してくれていたEさん。材料をカットして、屋外用の塗料を手塗り。
現物とまったく一緒にとの依頼の窓枠。
結構暗めにペイントしってあったので、まずは2度塗り。加工組立て後に仕上げの3度塗りで、なんと現物に近い色合いに。
せっかくのスギ材なんで、その木を生かしたい所だけど、そこはグッと抑えて黒めにペイント。
忠実に依頼を守るwしかしこれはこれで良い感じっすね!
木が塗料を吸い込んでしまうので、しっかり乾かしてから重ね塗りする事2回
俺は塗装屋じゃないんで多少の色ムラはご勘弁を(笑)
竹の装飾が古き良き昔の雰囲気の窓枠が完成!
組立して仕上げのペイントを施し無事に3台が完成!
落下した窓枠を見ると、組み上げる時に細い一本釘(フィニッシュネイル)のみで、ボンドの使って居なかった様子。
年数が経つとどうしても弱くなってしまうので、生産性の向上と強度を考え、今回は木ダボを仕込んでみました。
木ダボを差し込む穴を材料に加工して組み上げ、念押しでビス縫い。
念には念を!とビスで全てを縫い上げると、10φの木で栓をして完成!無事に納品と相成りました。
新調された新しい窓枠たち。
間の竹も装飾が古き良き昔の雰囲気をかもし出してなんともいい感じ!
何十年もまたその飲食店の窓を照らしてくれる事でしょう。